令和時代の働き方はパラレルワーク! メリットと特徴とは!?
パラレルキャリアとは、
本業を持ちながら複数の活動を通じ、キャリアを形成していくことを言い、
経営学で名を広く知られるピーター・ドラッカーが『明日を支配するもの』の中で提唱しました。
パラレルとは、平行という意味で、本業と並行して、
ほかの活動でもキャリアを形成していくことを指します。
企業寿命が近年短くなりつつあり、大企業であっても経営が傾いていることや、
ライフワークバランスを重視し、多様になってきた近年の情勢から、
自分の人生においてどのようにキャリアを築いていくかを個々人が考えるようになり、
近年注目されています。
副業と複業(パラレルワーク)の違い
副業は、本業とは別にスキマ時間にサブの収入を目的にする働き方です。
副収入を得て、生活を支える目的の仕事が副業となります。
複業(パラレルワーク)は、並行して違う仕事をして収入をえます。
信用や経歴(キャリア)を築いて人脈を増やして仕事の幅を広げられる。
この中にはフリーランスもはいります。
複数の仕事やNPOなど収入をもらわなくて、
いろいろなオリジナルな働き方をいいます。
ちなみに、兼業は本業と異業種の仕事を同時にする働き方です。
兼業農家がわかりやすい例です。
日本にはどのくらいパラレルワーカーがいるの?
インターネット接続サービスの「So-net(ソネット)」が
全国の20〜50代の2,500名を対象に行った調査によれば、
5人に1人は複業をしているとのことでした。
この調査結果を聞いて、想像以上に多いと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、同調査では、副業をしている理由についてもアンケートを行なっています。
トップにランクインをしていた理由に、
「収入UP」や「好きなことをしたい」、「得意なスキルを活かすことができるから」
といったものがありました。
新型コロナウイルスの影響で収入UPの意識が生まれたことから、
皆さんの周りにもパラレルワークを始めた方もいるかもしれませんね。 《調査概要》
・調査タイトル :「パラレルワークに関する実態調査」
・対象者 :全国20代~50代男女2,500人 ※主婦や学生を除く有職者
・調査期間 :2019年4月26日~5月7日
・調査方法 :インターネット調査
複業(パラレルワーク)の働き方
会社員の仕事 + ブログ + オンラインサロン Webデザイナー
+ ライター + NPO のボランティア活動
最近はインターネットの普及で、SNSで仕事を探したり、
仕事を探すプラットフォームがフリーランス向けにあったり。
仕事を見つけることが簡単になりました。
会社によっては、週4日だけの勤務。
他の日をあなたのスキルを使って他の仕事をする。
あなたのライフスタイルで多様な働き方があります。
パラレルキャリアという働き方のメリットは?
パラレルキャリアの働き方
成功か否かは自分の人生の充実度で測る
なぜパラレルキャリアを「実験」と捉えることができるのでしょうか。
パラレルキャリアの最大のメリットは、ズバリ自由。
本業の収入生活の基盤があるから、
「今すぐに利益を出さなくては」というプレッシャーがなく、
自由に仕事を進めることができます。
たとえば、パラレルキャリアの一例として以下のようなものがあげられます。
・ブログでカフェ巡りの情報を発信する
・支援したいNPO団体に所属する
・料理の講師の資格を取って人に教える
・ボランティアで子どもにサッカーを教える
パラレルキャリアに挑戦することで、
自分の「好き」を仕事にできるかもしれないということです。
とりあえず始めてみたけれど、思っていたほど楽しめない場合や、
活動に限界を感じることもあるでしょう。
その場合、やめるのも、別のことに挑戦するのも自由。
失敗したとしても、そこで得た気付きがあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。
こうしたチャレンジは、本業によって収入源が保証されているからこそできること。
従ってパラレルキャリアを始めることは難しいことではありません。
試行錯誤しながら、状況を見て、やめるか続けるかを自分自身で決断できます。
パラレルキャリアの注意点
パラレルキャリアを実践していく上で、
いくつか注意しなければいけない点があります。
本業に支障をきたさないよう自己管理が必要
本業以外の活動に時間や労力を割くことで、
本業がおろそかになってしまう恐れがあります。
会社員として働く場合は、
勤務時間や業務内容が雇用契約書によって定められていますが、
パラレルキャリアのように複数の取引先と仕事をする場合は、
勤務形態が曖昧になってしまうことがあります。
ついつい、夜や休日に働きすぎてしまい心身に不調を招き、
本業に支障をきたす可能性がありますので、しっかりとした自己管理が求められるでしょう。
パラレルキャリアを新たに始める場合は、
無理にスケジュールを詰めすぎず、週に1日3時間などある程度、
スモールスタートをするようにしましょう。
報酬が発生する場合は、
確定申告に注意をするボランティアなど無報酬で活動する場合には気にする必要がありませんが、
年間20万円を超える報酬が発生する場合には、確定申告を行わなければいけません。
もし確定申告を忘れてしまうと、
税務署の調査対象となり、無申告加算税や延滞税が課されるケースがあります。
また、故意に確定申告を免れた場合は、
刑事責任が問われる可能性もあります。
まとめ
今回は、昨今注目を集めている「パラレルキャリア」についてお伝えしました。
パラレルキャリアとは、本業以外の活動によって第2のキャリアを構築することでした。
今では大企業に勤めていても「一生安泰」と言える時代ではありません。
時間の許す限り、今とは違うキャリアを構築していくことは、
今の時代を生き抜くうえでとても大切なことです。
今後、さらに注目を集めるであろう「パラレルキャリア」に今後も注目しておきましょう。