令和に必要な金融・投資知識ブログ

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日本人の平均金融資産はどのくらい?

少子高齢化社会において、個々人が貯蓄などできちんと前準備をする必要があります。
実際、人々はどの程度の貯蓄を持っているのかを知ることは、
日常的な貯蓄の基準になったり、ビジネスを考える上でのヒントになったりします。

そこで今回は貯蓄の定義から貯蓄額の平均、中央値までをご紹介します。
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預金、貯金、貯蓄、資産それぞれの違い?
お金の話をする時、何気なく「預金」や「貯金」、「貯蓄」、「資産」などの言葉を
使っていると思いますが、
この三つの言葉がどう違うのかご存知でしょうか?

預金:銀行や信用金庫、信用組合といった「金融機関」に預けたお金のことを言います。
   預金は名目上「金融機関」に預けて運用してもらうお金のため、
   時間を追うごとに金利がつきます。
貯金:金融機関に限らず、家の貯金箱なども含めた自分が所有するお金のことを言います。
貯蓄:「預金」や「貯金」だけでなく生命保険や投資などを含む金融資産全体のことを指します。
資産:金融資産だけでなく不動産なども含めた
   資本にすることができる個人や世帯が所有する財産全般を言います。
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年代別の貯金額の平均

①20代独身20代単身世帯 全国平均の預貯金額は133万円です。
単身世帯の全世代平均468万円と比べるとかなり低い金額となっています。
また、預貯金以外の金融商品を含む全金融資産保有額も198万円です。

毎月3万円ずつ預貯金にまわすと、1年間で36万円になります。
このペースで133万円貯めるには、5年半かかります。
20代中盤で133万円程度の預貯金があるのが、平均的な単身者の貯蓄といえるでしょう。

②20代既婚20代が世帯主の二人以上世帯:全国平均の預貯金額は106万円です。
単身世帯の全世代平均657万円と比べるとかなり低い金額となっています。
また、預貯金以外の金融商品を含む全金融資産保有額も220万円です。

20代単身世帯の全国平均の預貯金額が133万円でしたので、
27万円分少ない金額です。
20代は収入がすくないため、
支出の多い二人以上世帯のほうが、預貯金残高が低くなると思われます。

③30代独身30代単身世帯:全国平均の預貯金額は281万円です。

20代単身者は133万円でしたので、
10年間で148万円程度預貯金が増えたことになります。
1年で14万8000円、1ヶ月だと約1万2300円増です。
預貯金以外を含む全金融資産保有額は572万円ですので、こちらは10年間で374万円分増えています。

1年で37万4000円円、1ヶ月だと約3万1000円増ですので、
預貯金以外に回しているといえます。

④30代既婚30代が世帯主の二人以上世帯:全国平均の預貯金額は322万円です。
20代は106万円でしたので、10年間で216万円程度預貯金が増えたことになります。
1年で21万6000円、1ヶ月だと約1万8000円増です。

20代では単身世帯のほうが預貯金額が高かったのですが、
30代になると二人以上世帯のほうが高くなります。
将来に向け、より多くのお金を預貯金に回していると思われます。

⑤40代独身40代単身世帯:全国平均の預貯金額は440万円です。
30代単身者は281万円でしたので、
10年間で159万円程度預貯金が増えたことになります。
1年で15万9000円、1ヶ月だと約1万3200円増です。
預貯金以外を含む全金融資産保有額は972万円ですので、
こちらは10年間で400万円分増えています。

1年で40万円、1ヶ月だと約3万3000円増ですので、
預貯金以外に回しているといえます。

⑥40代既婚40代が世帯主の二人以上世帯:
全国平均の預貯金額は372万円です。

30代は322万円でしたので、
10年間で50万円程度預貯金が増えたことになります。
1年で5万円、1ヶ月だと約4000円増です。
30代では二人以上世帯のほうが預貯金額が高かったのですが、
40代になると再び単身世帯のほうが高くなります。

40代で家族のある方は、お子さんの教育費などの出費が多くなり、
預貯金に回す余裕がないと思われます。

⑦50代独身50代単身世帯:全国平均の預貯金額は597万円です。
40代単身者は440万円でしたので、
10年間で157万円程度預貯金が増えたことになります。
1年で15万7000円、1ヶ月だと約1万3000円増です。

預貯金以外を含む全金融資産保有額は1,496万円ですので、
こちらは10年間で524万円分増えています。

1年で52万4000円、1ヶ月だと約4万4000円増ですので、
預貯金以外に回しているといえます。

⑧50代既婚50代が世帯主の二人以上世帯:全国平均の預貯金額は586万円です。
40代は372万円でしたので、
10年間で214万円程度預貯金が増えたことになります。
1年で21万4000円、1ヶ月だと約1万7000円増です。
50代単身世帯では毎月1万3000円預貯金に回していましたが、
二人以上世帯は1万7000円と単身世帯より多いです。
子育て費用も一段落し、
老後に備え預貯金に回す額が増えるていると思われます。

⑨60代独身60代単身世帯:全国平均の預貯金額は827万円です。
50代単身者は397万円でしたので、10年間で230万円程度預貯金が増えたことになります。
1年で23万円、1ヶ月だと約1万9000円増です。
預貯金以外を含む全金融資産保有額は1,930万円ですので、
こちらは10年間で434万円分増えています。
1年で43万4000円、1ヶ月だと約3万6000円増ですので、預貯金以外に回しているといえます。

⑩60代既婚60代が世帯主の二人以上世帯:全国平均の預貯金額は946万円です。
50代は586万円でしたので、
10年間で360万円程度預貯金が増えたことになります。

1年で36万4000円、1ヶ月だと約3万円増です。
40代、50代は、単身世帯の方が預貯金額が高かったのですが、
60代になると二人以上世帯の方が高くなります。
老後に向けた備えとして、預貯金に回す金額が多くなっていると思われます。

貯蓄をするためには!
今回は平均貯蓄額についてお伝えしましたが、「平均値はあまり気にしなくて良い」ものです。
職業や収入、住んでいる地域など人それぞれですし、他人は他人。
ご自身とは全く関係ありません。

それよりも
「将来こんな暮らしがしたい」といった目標・ゴールに対して、
今の貯蓄スタイルのままでいいのか?を考えるようにしてください。

その上で、「十分じゃない」「足りない」と感じるのであれば、
やはり何らかの対策が必要です。
ポイントは2つ。
①「強制力」を使って着実に貯めていく
②「iDeCo」や「つみたて(積立)NISA」など国の制度を使った投資・運用で、
 「お金を育てていく」

ぜひ、将来の夢や豊かな暮らしを実現するために、何らかのアクションを起こしましょう!
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