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中小企業診断士の年収とメリットと難易度とは!?

中小企業診断士
経営コンサルタントとして活躍するための、唯一の国家資格です。
近年需要が高まっていることもあり、
なにか資格を取りたいと思ったときには、選択肢の一つに入ることは多いでしょう。
そこでこの記事では、中小企業診断士とはどのような資格なのかや、
取得によるメリットついて解説します。
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中小企業診断士とは?
(1)資格申込者は年2万人を超える
2016年に日本経済新聞社と就職転職情報サービスの日経HRが行なった調査によると、
ビジネスパーソンが新たに取得したい資格」の第一位は、中小企業診断士とのことでした。

ビジネスパーソンによる中小企業診断士への注目はその後も続き、
中小企業診断士への資格取得のための申込み人数は、
2017年2018年と2年連続で2万人を超えました。

このように、一定のビジネスパーソンからは注目を集めており、
中小企業診断士事務所のようなものも設立されているのですが、
弁護士事務所や税理士事務所の数と比較すると
中小企業診断士事務所の数は圧倒的に少ないのが現状です。

(2)中小企業診断士フリーランスコンサルタント向きの資格?
中小企業診断士とは、経産省のホームページによると
「中小企業の経営に関する診断・助言について一定の能力を有すると認められる者」
と表現されており、

経営コンサルタントの役割にとても近しい部分があります。
コンサルタントを必要としているのは、
大企業から中小企業、スタートアップ企業までさまざまあります。

中小企業やスタートアップ企業の場合、
最初から大きな予算を組みコンサルタントチームを設置することは難しいので、
一人からでも要請できるフリーランスコンサルタント人材に白羽の矢が立つのです。

中小企業診断士は、その名の通り、
中小企業の発展を目的としたもの。

中小企業診断士の資格を保持しているという点は、
どんな案件に参画する場合でも、中小企業の目を引くはず。
そのような背景から、フリーランスコンサルタントにとって、
中小企業診断士の資格は持っていて損はない」と言えるのではないでしょうか。
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難易度合格率
1次試験・2次試験ともに概ね20%で、
最終的な合格率は4%と言われています。

実際に、受験者数2万人に対して、合格者数は800~1,000人です。
さすがに難関資格とされるだけあります。

また、よく比較される
社会保険労務士の合格率は6%台、行政書士の合格率は10%以上です。
そのため、合格率だけで考えると、
これらの資格よりも難易度が高いようにも思えます。

しかしながら、中小企業診断士試験は、
この中で唯一、科目合格制があることから、複数年かけて合格を目指すことができます。
加えて、法律の改正による影響が少ないことも、
複数年計画で受験しやすい要因に挙げることができます。

資格を取得して得られるメリット
診断士になってよかったことはたくさんあります。
診断士になるための労力に比べても、そのメリットは非常に大きいです。
大小さまざまなメリットがありますが、筆者が実体験していることも交えてお伝えします。

1.知識が増える
診断士試験は企業経営について幅広い知識が問われます。それを体系的に学ぶことで、それまで仕事で身に着けた知識以外に幅が大きく広がります。これは、診断士の勉強をしている段階から実感できるものですが、資格を持っていると広い知識を持っている証しになります。

2.収入が上がる
会社によっては、「資格手当」などが設けられていて、診断士もその対象になっている場合があります。また、会社員として勤めながらでも、執筆や受験サポートといった診断士活動の機会があります。それらの中には、ボランティア活動もありますが、報酬を受け取れるものもあります。副業が認められている会社では、プラスアルファの収入が得られます。

3.キャリアアップにつながる
診断士になると、経営コンサルタントとしての知識を持っている裏付けになります。それをキッカケとして、会社の中でキャリアチェンジするケースもあります。たとえば、エンジニアからコンサルタントへ、営業から企画へなど。会社によっては、昇進のために取得しなければならない資格が設けられていますが、そこに診断士が入っている場合もあります。そこまで指定されていなくても、昇進試験に診断士の知識は役に立つでしょう。さらに、診断士になって、それをアピール材料の1つとして転職することもできます。筆者も、診断士になって、ITコンサルタントから経営企画職へ転職を果たしています。

4.独立に繋がる
診断士になると、「独立したい」「起業したい」という思いを実現できます。診断士になっただけで、独立して何もしなくてもどんどん仕事が入ってくる、というものではないかもしれません。しかし、診断士でなかったらできない仕事もたくさんあります。(参考:独立に関する記事へのリンク)筆者も、経営企画職へ転職した後に経営コンサルタントとして独立しています。

5.周囲から評価される
診断士は合格率の低い、いわゆる「難関資格」として位置付けられます。まずはその難関資格を取得するために勉強を継続したことに対して評価が得られるでしょう。そして何より「経営」に対する知識を有するという証になりますので、仕事上での評価や期待にもつながるでしょう。

6.達成感がある
診断士になるには、一般的には、1次試験の7科目を勉強してそれに合格して、2次試験の記述試験の勉強をしてそれに合格して、さらに口述試験を受けてそれを突破しなくてはなりません。診断士登録するには、その後、実務補習を受けて、実際の企業の診断も行います。これらを突破して、診断士になったときの達成感はとても大きいものがありますし、その過程で得られるものも大きいと言えます。

7.中小企業診断士の肩書を得られる
会社によっては、
名刺に「中小企業診断士」と入れてもらえるところもあるでしょう。

名刺交換する際に、
診断士というキーワードが目に留まって話が盛り上がることもあります。
個人で診断士として活動するための名刺を作る人もいます。
名刺に書かれた「中小企業診断士」という言葉を見るたびに、
受験の苦労や達成感が蘇ってきます。

8.登録証がもらえる
診断士として登録すると、名刺大の「中小企業診断士登録証」がもらえます。普段使用することはあまりないのですが、診断士の更新の際に必要となりますので大切に保管します。学習の証を形として残せるのも嬉しいですね。

9.人脈が広がる
診断士になると、
診断士の研究会などさまざまな集まりがあり、人脈がグッと広がります。

また、診断士だけでなく、他の士業も集まる機会もあります。
そのような人たちは、独立している人、企業内で活躍している人、
複数の資格を持っている人などがいて、とても刺激になります。

そのような集まりや人のつながりから、
仕事の依頼が寄せられることも多いです。

人脈が広がることが一番のメリットかもしれません。
このように診断士になったメリットを紹介しましたが、私の経験としては、
診断士になって新しい世界が次々に広がっていきまます。
中小企業診断士は、大げさではなく人生が変わる資格だと思います。 
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20代が中小企業診断士を取得するビジネスメリット
メリット①
ビジネスに必要な幅広い知識が身につく中小企業診断士試験の勉強をすることで、
ビジネス・仕事の幅広い知識が身につきます。


中小企業診断士で学ぶ内容】
①企業経営理論(経営戦略・マネジメント・マーケティングなど)
財務会計(決算書の見方・キャッシュフロー原価計算など)
③運営管理(生産管理・オペレーション・店舗運営など)
④経済学・経済政策(マクロ経済・ミクロ経済など)
⑤経営法務(会社法・知的財産法・民法など)
経営情報システムSQLデータベース・プログラミング言語システム開発など)
⑦中小企業経営・政策(中小企業白書・中小企業向けの政策)

上記のように、仕事をするうえで必要な知識を網羅的に学ぶことができます。
他の資格試験で多いのは
財務会計だけに特化した資格や法律だけに特化した資格など
一つの分野を深く勉強するものが多いのですが、
中小企業診断士試験では幅広い知識を少しだけ深めに学んでいくというイメージです。

【知識が身についたことでの仕事に活きたこと】
・取引先の経営層との会話の質が上がる
・会社の上司の会話の「意味」が分かるようになる
上記2点が私が中小企業診断士に合格後に特に仕事で感じたことです。

銀行員は経営者と話す機会が非常に多い仕事なので、
若手から経営者と話す機会が非常に多いです。
若いときには元気の良さで勝負するということも大事ですが、
それに加えてビジネス上の会話をできると同僚などと差別化もできますね。また、これは取引先だけではなく社内の会話の質にも繋がってきます。
上司が話し合っていることの内容についての理解力が高まります。上司からの指示の意味も的確にとらえて行動できるようになりましたね。

メリット②
経営の感覚が身につく中小企業診断士試験では企業の課題に対して、
どのような打ち手を考えるかという思考が求められます。


2次試験では事例企業の状況について把握したうえで例えば下記のような問題が出題されます。
・「○○社が取るべきマーケティング施策について記述しなさい」
・「○○社で採用すべき人事施策や評価方法について記述しなさい」
このような問題は単なる暗記ではなく、実際に企業が置かれている現状
(社内の状況や競合他社の戦略など)によって打つべき施策が変わってきます。

試験勉強をしながら「自分が勤めている会社ではどういった課題があるのか」
ということを自然と考えるようになるために役員や経営層への提案すべきことが浮かんできます。

このように日々、
経営者が考えているようなことに少しでも感覚が近くなるということが
2つ目のメリットとなります。

メリット③:社内評価のアップにつながる(ちなみに平均年収は?)
「ビジネスに必要な幅広い知識が身につく」「経営の感覚を身につく」のように
スキルアップが図れることによって社内評価も上がります。

【社内評価のアップによるメリット】
・昇給と昇進につながる
・花形の部署や社内プロジェクトチームへの異動私自身の場合は、
中小企業診断士を目指しますということを上司に伝えたのち、
花形の部署へ転勤することが出来ました。

会社の中ではどのような部署にいるかで
その後の出世や自分自身のスキルの成長度合いが各段に異なるので、
若手でしっかり勉強をした上で自分が成長できる環境に異動になるということは
その後のビジネスにおいて非常に有益になるでしょう。

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まとめ
いかがでしたでしょうか
本記事では中小企業診断士の魅力についてご紹介しました(^^♪
是非一度自分のキャリアアップのための手段として活用してください!!