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資産形成に重要な投資信託とETFの違いとは!?

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ここ数年、日本の個人投資家の間で米国株式の人気が高まりつつあります。
その背景には10年に及ぶ米国市場の好景気があります。
ただ、わたしたちが想像しているような
「米国株式ブーム」とは少し様子が違っているかもしれません。

「米国株式が人気」と聞くと、
例えばアップルやアマゾンのような人気の株式を購入し、
価値が上昇したら売却して利益を得られるから、などと考えてしまいますよね。

つまり、「キャピタルゲイン
(購入額と売却額の差による収益)を得るための売買です。
でも、いま人気を集めているのは、こうした手法とは異なります。
これを理解するためのキーワードは
ETF(Exchange Traded Fund)」=「上場投資信託」です。
前編ではETFとはなにかを紹介し、後編ではなぜ日本で米国ETFが流行しているのか、
その背景と上場投資信託全般について説明します。


そもそもETFとは?
そもそもETFとは、Exchange Trade Fund の略称です。
日本語では上場投資信託と訳され、
言葉の通り上場している投資信託のような商品です。

通常の投資信託は手軽に複数銘柄に投資できますが、
非上場のため市場で売買することができません。

取引は1日に1回決められる基準価額で行われます。
一方、ETFは株式と同じように市場での売買が可能です。
価格は日中に変動し、株式のように成行や指値といった注文が可能です。
※コストはそれぞれの証券会社、投資信託ETFによって異なります

複数銘柄に投資するという意味では同じ商品でも、
投資信託よりETFの方が低コストで運用できる傾向があります。
投資信託の信託報酬は、運用会社に支払う手数料に加え販売会社(銀行や証券会社)への手数料も支払う必要がありますが、ETFでは販売会社への手数料負担は発生しません。 投資信託と株式のメリットを併せ持つような商品です。

投資信託ETFの違い
投資信託には、
株価などの指標に連動するインデックスファンドと、
目標とする指標を上回ることや、指標にかかわらず利益を追求することを目指す
アクティブファンドがあります。

それに対して、ETFのほとんどはインデックスファンドですので、
インデックスファンドとETFを比較しています。
以下簡単に、違いを紹介します。

販売会社が違うインデックスファンドは、
各商品を取り扱う証券会社や銀行などで購入できます。

それに対してETF証券取引所に上場していますので、
株式投資と同じく証券会社で売買を行います。

取引価格・取引可能時間が違う投資信託
1日1回算出される「基準価額」と呼ばれる、投資信託の値段をもとに売買されます。
投資信託をいくらで売買したかは、
注文の翌営業日に公表される基準価額によってはじめてわかります
(翌営業日ではない商品もあります)。
いつ購入できるかは、各金融機関によって異なります。

一方、ETFの取引価格は、
株式投資と同じく、市場が開いている時間に上下しています。
市場が開いている時間には、リアルタイムで注文・売買ができます。
発注方法が違うETFでは、株と同じように、
売買価格を決めて注文する指値注文や、すぐに購入することを優先する成行注文ができます。

投資信託では、こうした注文ができません。
手数料が違うインデックスファンドの多くはノーロードファンドといって、
購入時手数料がかからないものが増えています。

しかし、ETFの場合は株式投資と同様に売買手数料がかかります。
それに対して、商品の保有中にかかる信託報酬は、
インデックスファンドよりETFの方が安いケースが多くなっています。

最低購入金額が違う投資信託は、
ネット証券などを利用すれば100円からでも購入できます。
しかし、ETFは「取引価格×1取引単位」のお金が必要。
商品により取引価格は異なりますが、1万円〜10万円程度です。
分配金の自動再投資が違う商品を持っていることで
得られた分配金が自動で再投資されれば、
増えたお金がさらにお金を生み出す複利効果を生かせます。

投資信託では自動で再投資できるのですが、
ETFの場合はまだそうしたサービスが少なく、手動で再投資する必要があります。
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ETFが適している人
それでは、ETFが適しているのはどのような人でしょうか。
自分で積極的に運用したい人ETFは、
随時売買が可能で値動きも確認できるため、
自分で積極的に資産運用を行いたい人に適しています。

また通常の投資信託よりも高い収益を上げたい人や、
将来は株式より収益が見込める資金運用を目指す人のステップアップにも適しているでしょう。

保有手数料をできるだけ抑えたい人ETFは、
一般的な投資信託に比べて購入手数料や保有している間にかかる信託報酬が割安です。
投資信託は、信託報酬として販売会社、受託会社、運用会社それぞれに
手数料を支払う必要がありますが、ETFは販売会社への報酬がありません。

そのためできるだけ手数料を抑えて運用をしたい人にETFは適しています。
しかし現在は通常の投資信託も手数料などの引き下げの流れがあり、
必ずしもETFが有利とは限りません。

投資信託も購入対象であれば事前にそれぞれの手数料を確かめると良いでしょう。
投資信託が適している人一方で従来の投資信託は、
どのような人が適しているでしょうか。

あまり手間をかけずに運用したい人投資信託は、
ETFに比べて積極的に運用にかかわるというより
商品を選んだらあとは定期的に見守るスタンスになります。

もちろん投資信託といえども任せきりではリスク回避できません。
しかしできるだけ少ない手間で資産運用を行いたい人や
長期計画で積み立てを行いたい人には、適した方法といえるでしょう。

商品が豊富な中から選びたい人投資信託は、
さまざまな分野の商品が豊富にあるため、
できるだけ多くの選択肢の中から選びたい人にも適しています。

ETFは、歴史が浅いため今後増える可能性はありますが、
投資信託と比べると商品が少ないのが現状です。
多くの候補の中から吟味して、
より自分に合った商品を選びたいのであれば投資信託のほうが適しています。

iDeCoやNISAの税制優遇を活用したい人
すでに紹介したように掛け金や収益に対する税金の優遇が活用できる「
iDeCo」にはETFの取り扱いがありません。

また同様の優遇「NISA」にはETFの選択肢はあるものの商品数は非常に限られています。
いずれも税制優遇の恩恵を十分に活かしたい場合は、投資信託を選択したほうが良いでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では
資産形成に重要な投資信託ETFの違いについてご紹介しました(^^♪
是非経済基盤つくりのためにも自分に会う方法を
活用していきましょう!!